B.今日の飛行船2010

2010.07.07

「今日の飛行船」の終わりに

正直に言うと、僕は飛行船のことなど、何も知らない。

多少の知識はあるけれど、覚える気がないので、少し専門用語を言われると「?」となる。
ツェッペリンNTの全長75メートルというのは知っているけど、エンベロープの容積や、エンジンのこと、操縦方法などにはあまり興味がない。
《ペイロード》《スイベル》、って何ですか、それ?

それなのに、ブログまで作ってしまったのは、写真を撮りたかったから。

ある夏の日。窓の向こう、空に飛行船が浮かび、ゆっくりと飛び去る光景は衝撃的だった。
調べてみると、飛行船の写真を専門的に撮っている人はほとんどいない。
あんなに美しい光景が世の中に知られていないのは、本当にもったいない。
誰も撮っていないのなら、自分が撮ろう。
当時会社を辞めたばかり。写真の仕事も少なく、幸いに(?)も時間はたっぷりあった。
 
つまり。
正直に言うなら、飛行船が好きだった、というより、飛行船が飛ぶ空を見上げるのが好きだった。

株式会社日本飛行船の好意で飛行船に乗せてもらったときのこと。
その浮遊感は素晴らしいものの、上空から見える景色に、「これならセスナでもいいじゃん」と思ってしまった。(本当にすみません)
飛行船そのものを遊園地の乗り物と同じように楽しめる人はごくわずかだろう。
上空からの景色を楽しむだけなら、ヘリやセスナのほうが手軽で確実である。
冷たいようだけど、その考えは今も変わらない。
 
気象条件に運航を左右されやすい飛行船のメリットは、「旅」ができることである。
ヘリやセスナでは到底無理な航続距離。長時間乗っていられるゴンドラの居住性。
これらを考えれば、東京から名古屋や大阪まで、高度300メートルで飛べる乗り物は飛行船しかない。
東京上空を1時間そこらで遊覧クルーズするのもいいけれど、本来なら美しい海岸線や富士山をはじめとする山々を空からゆったり楽しむ旅を提供すべきだったと思う。
 
2008年に放送されたNHKの特番で、糸井重里さんが二日間かけて京都から東京までフライトしたことがあった。
その中で、なんと糸井さんは飛行船の中で居眠りをしていた。
>《ほぼ日刊イトイ新聞:ダーリン飛行船に乗る。

こんな贅沢をしたのは糸井さんだけ!?
高度300メートルで居眠りできる飛行船の旅が誰にでもできたらよかったのだ。

 
話を元に戻して……。
飛行船に乗ることにはさほど興味を覚えなかったけれど、飛行船が浮かぶ空は素晴らしかった。
ブログの副題で「心を空に運ぶ船」としているのは、カッコつけてるわけでも何でもなく、本心なのである。
セスナやヘリは慌ただしい、ジェット旅客機は雲の上遥か彼方。
飛行船を見ると、自然と空に意識が飛ぶのだ。
 
この三年あまりの間、飛行船が飛ぶ空をたくさん見てきた。
2008年3月21日、大阪で見た月の下を進む蒼い飛行船の姿は忘れられない。
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さえない曇り空もあったけれど、ごくまれに、ため息がでるような美しい空をゆったりと飛行船が飛んだ。
そういう空を見られて幸せだった。
 
飛行船が日本から姿を消した今、空を見ると飛行船のことを思い出す。
あの雲のあたりにふわりと飛んでくれないかな、と思う。
 
しかし、もうそれは無理な願いなのであって、駄々をこねるつもりもない。
またいつか日本の空を飛行船が飛ぶこともあるだろう。

最後に言いたいのは「ありがとう」ということ。
飛行船ツェッペリンNTに、グランドクルーおよびパイロットに、そして日本飛行船に。
フォトグラファーとして、「空と飛行船」という素晴らしい被写体を与えてくれたことに本当に感謝したいと思う。
 
 

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2010.07.01

今日の飛行船(7月1日)

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昨日と変わらない飛行船でした。
 

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2010.06.30

今日の飛行船(6月30日)

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飛行船に会いに行ってきました。
長い間飛ばないうちに船体が重くなっているような感じです。
 
ゴンドラ下部にあるショットバランス(重し)を入れる収納も空っぽの様子。
きっと水バラストも抜かれてあるのでしょう。
 
つまり、飛行船は軽い状態であるにもかかわらず、浮き上がることなくぺたりとお尻をつけたままなのは、ヘリウムの純度が下がっているためなのだと思われます。
そうなると、ヘリウムを入れ替えなければ、もはや浮き上がることさえできません。

飛べない飛行船を見るのはとても悲しい。
  

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2010.06.20

今日の飛行船(6月20日)

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マストカーに係留されたままのツェッペリンNT。
 
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ゴンドラ内の後部座席は取り外されているようです。
 
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会社がなくなっても飛行船にはグランドクルーが必要です。
 

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2010.06.16

6月4日の飛行船

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(C)シバヤン
 
 
パソコンに向かっていたら、一通のメールが届きました。
ヘリコプターのパイロットをしているシバヤンさんから、飛行船の写真をいただきました。
空中から見下ろしたツェッペリンNTの姿です。
すらりとした真っ白な船体が美しすぎます。

シバヤンさんからは昨年2009年5月26日に桶川に立ち寄ったときにも写真をいただいていました。
ありがとうございます!
 
飛行船は再び空を飛べる日をじっと待っているように見えますね。
その日が一日でも早く来てくれることを望みます。
 
 

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2010.05.09

今日の飛行船(5月9日)


1便の離陸を名探偵コナン「天空の難破船」のテーマ”Over Drive”に載せてみました。 
 

1便着陸と2便の離陸の様子をコスプレ会場の歓声と共に動画にしました。
(C)mita@三田
  
 
ゴールデンウィーク最終日の飛行船は青空の晴海埠頭から飛び立ちました。
風の影響で離陸時間が繰り下がり、コスプレイヤーだらけの晴海客船ターミナルで、mita@三田さんは場違いなひとときを過ごされたのかもしれません。
 
動画をありがとうございました!
映画「名探偵コナン 天空の難破船」の主題歌『Over Drive』は飛行船によく似合いますねー。
曲のエンディングとともに飛行船もフレームアウトしていく編集もいい感じです。 

 
ところで今日は《飛行船名探偵コナン号フォトコンテスト》の応募締め切り日だったのでは……、と思い出しサイトを見てみると、締め切り日が一週間延長されて、5月16日になっていました。
4月から5月にかけてフライトが少なかったためでしょうか。
まだ応募されていない方はぜひチャレンジを! 飛行船に乗れるかもしれませんよー。

僕はといえば、昨年の《眠眠打破号》のフォトコンテストでの飛行船乗船プレゼント。
結局乗れずじまいに終わりそうです……。

 
文京区役所、日比谷公園、レインボーブリッジから見た飛行船です。
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2便、横浜クルーズ便。東京へ戻ってきた飛行船は新宿のビル群を越えます。
 
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東京ドームを経由して浅草方面へ向かいます。
 
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スカイツリーを目指して。
 
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スカイツリーと飛行船。
 
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大手町方面へ。
 
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3便。日比谷公園から見上げる飛行船。
 
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銀座付近で、晴海へ方向を帰るようです。
 
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4便が晴海埠頭に帰ってきました。レインボーブリッジから。
 
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飛行船が飛ぶ街、東京。
 
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レインボーブリッジの北側で大きくカーブして高度を下げます。
 
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ここからは動画でどうぞ。


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2010.05.08

今日の飛行船(5月8日)

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(C)TH(ひろ式)  >《ねじねこぷれす
 
 
TH(ひろ式)さんから、みなとみらい・象の鼻パークでの飛行船写真を送っていただきました。
ありがとうございます!
 
あと30分遅ければ夕日と一緒に見られたのに、とのこと。
飛行船の背景は空模様なだけに、雲や夕焼けぐあいに写真の写り方が大きく違います。
空と飛行船の組み合わせがばっちりだった、ということはほとんどありません。
いつも悔しい思いをするばかりですが、それだけに美しい空を飛ぶ飛行船が見られたときの嬉しさはひとしおです。
TH(ひろ式)さん、次回はぜひ五月晴れの横浜を飛ぶ飛行船を見つけてくださいね。
 
 
晴海大橋からゆりかもめ市場前駅で見た飛行船です。
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晴海大橋から見た着陸間際の飛行船。
 
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強い風のため、時間をかけて着陸していました。
 
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トワイライトクルーズ便の離陸。あと10分遅ければ東京タワーが光っていたのに。
 
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行ってらっしゃい。
 
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20分くらいで戻ってきました。
  
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いつか高層マンションから飛行船を眺めてみたいですね。
 
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やや雲が多めですが美しい夕景でした。
 
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おつかれさまでした。また明日。
 

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2010.05.05

今日の飛行船(5月5日)

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霞んだ空。新宿タカシマヤ13階から見た飛行船1便。
 
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真下にある新宿御苑すら霞んでいました。
 
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2便。新宿御苑の空に浮かぶ飛行船。
 
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新宿から方向を変えて浅草方面を目指します。
 
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3便。東京遊覧クルーズは40分間なので、待つほどもなく次の便がやってきます。
 
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休日の新宿御苑でした。
 
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15時過ぎ、ホンダエアポートに降下していく飛行船。田植えの時期ですね。
 
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ホンダエアポートの周囲には豊かな緑が広がっています。
 

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2010.05.02

今日の飛行船(5月2日)

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二便が着陸するところ。
 
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三便が離陸したところ。
(C)mita@三田


絵葉書みたいな写真、とmita@三田さんは言っていますが、絵葉書大歓迎ですよ。
レインボーブリッジと飛行船、それに青空の組み合わせは最高です。
写真をありがとうございました!
 
5月に入ってからお天気も安定し、飛行船の遊覧クルーズも順調です。
晴海で飛行船を眺める人も増えることでしょう。

東京オリンピックが誘致できなかったおかげ(?)で、飛行船が晴海埠頭から離発着できるようになりました。
この機会に、東京都がいっそ客船ターミナルを飛行船博物館にしたり……、してくれないかな。

 
まずは隅田川にかかる桜橋へ向かいました。
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2便。吾妻橋から離陸したばかりの飛行船も見えました。
  
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遥かより来る飛行船。
 
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こんにちは。
 
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太陽のまわりをぐるりと回るように進路を変えました。
 
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あともう少し東(画面左側)へ飛んでくれるとよいのですが。
 
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晴海へ戻ります。
 
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3便は横浜東京クルーズ。武蔵小杉付近上空を飛ぶ飛行船。
  
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まもなく今日のハイライト。
 
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わずか数十秒の息が止まりそうな時間。
 
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新宿へ。
 
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ヒルズのスカイデッキは地上とは違う別世界。
  
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夕焼け雲をバックに。
 
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浅草から晴海に戻る飛行船。
 
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着陸です。
 
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90分の空中散歩も終わり。
 
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4便。ナイトクルーズ。
 
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夜の飛行船。
 
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タワーと一緒に飛行船を撮ると、どうしても飛行船が小さくなってしまいますね。
空中から夜の飛行船を見てみたいものです。

こちらは昼間の芝公園から見た飛行船です。
>《空と飛行船:今日の飛行船(2008年12月18日)

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2010.05.01

今日の飛行船(5月1日)

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(C)suibou  >《風は南から

 
5月の連休、いいお天気になりました。
東京に遊びに来たsuibouさんから飛行船の写真を送っていただきました。
ありがとうございます!

一枚目、何かに隠れているような建物は上野にある旧岩崎邸だそうです。
レンズの一部を隠してしまったのは入館チケット。
「あっ、飛行船!」と見つけたときの興奮がわかります。

ちなみに、suibouさんは、3月27日にも飛行船を見つけてくれました。


レインボーブリッジから見た飛行船です。
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桶川から飛行船が到着しました。
 
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着陸態勢に。
 
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晴海客船ターミナルではコスプレイベントがあるようですね。
  
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1便の離陸。
 
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あっという間にこんな高さまで上昇。
  
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行ってらっしゃい。
 
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40分後に帰ってきました。
 
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マンションの間にスカイツリーがちらり。
 
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着陸して……、
 
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2便の離陸。ほとんど垂直離陸です。燃費がかかりそうな感じ。
 
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レインボーブリッジを越えることは決してありません。
  
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青空の東京へ。
 
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3便の離陸。竹芝桟橋から。
  
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一日三回も離陸を見たのは久しぶりです。
 
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晴海埠頭に着陸する飛行船。アスファルトの照り返しか、船腹が光ってメタリックな印象に。
 
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一ヶ月前は桜、今日は新緑がきれいでした。
 
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お帰りなさい。75メートルの船体がピンポイントで着陸します。
地面にあるのはショットバランス(重し)。
  
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飛行船とマストカーと、係留用ロープをつなぎます。
 
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リモコンでマストカーのウィンチを操作しています。
   
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ゆっくりとマストカーに近づく飛行船。
 
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重しをゴンドラの底部に積んで船体が浮かばないようにします。
ショットバランスはひと袋10キロあるそうです。
 
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後部の尾輪を人力で動かして位置を微調整します。
 
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エンジンが止まり、静かになった飛行船。のんびり眺める人たち。
  
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飛行船を支えるグランドクルーのみなさん。
おつかれさまでした。また明日。
 

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